自民党 古賀誠氏の黄昏

古賀誠氏は現住所堀内派、本籍旧橋本派である。解散前に橋本派に反対票を説いて回り、自分は欠席のうえ自民党公認を獲得している。古賀誠氏は道路族のドンであり、道路公団民営化に強く反対していた御仁である。道路族の甘い蜜は「道路特定財源」である。この財源は故田中角栄氏が議員立法した税で、例えば軽油1Lあたり32.1円の軽油取引税が含まれて販売価格になっている。この財源は全て道路の建設のみの特定の財源で5兆8千億もある。一般会計に取り組もうとしても、絶対譲れない聖域だったのだ。が・・・今回、参りましたとばかりに、特定財源の見直しを承諾したのだ。これは小泉内閣にとっても国民にとっても大きい事件だ。1兆円で消費税1%に相当する。だから6兆円近くが道路以外にも使えるし、郵政民営化後の法人税等が約1兆円しめて7兆円分フリーキャシュフローが増える計算である。もっと言わせていただければ、ガソリン税軽油税は、決して悪い制度ではない。高い燃料は日本の油のがぶ飲みを防止したし、ひいてはCO2を削減させている。だから、アメリカや中国にも油に税金をかけなさい。といいたい。必ず燃費のいい車に乗るし、CO2削減に大きく寄与するのである。